2020年7月の4連休に、私、夫、子ども2人(12才&9才)で、栃木県日光市の中禅寺湖畔に新規オープンしたばかりのザ・リッツ・カールトン日光に宿泊しました!
こちらのホテルはもともと2020年5月に開業予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていました。わが家は開業延期決定前の2月に8月の宿泊予約を入れており、ホテルに問い合わせを行っていた関係で、7月15日にオープンが決まった時点でご連絡をいただき、7月4連休に前倒しして(沖縄旅行をキャンセルしてぽっかり予定が空いてしまったため…)予約を取ることができました。
コロナ禍にあり、関東の感染者が増えつつある時期でしたので、行くかどうかはかなり迷ったのですが、家族全員、ここまでキャンセルに次ぐキャンセルで旅行成分が枯渇してしまってもうダメ…。ということで、感染に充分に気をつけつつ、ホテルにほぼお籠りスタイルで決行することにしました。
この記事では、ザ・リッツ・カールトン日光の美しい館内の様子とともに、私たちが宿泊した中禅寺湖ビュースイートのお部屋の宿泊記をお届けします。写真かなり多めでご紹介しますので、すでに予約をとって宿泊を楽しみにしている方、今後宿泊を検討されている方のご参考になれば幸いです。
ザ・リッツ・カールトン日光へのアクセス
車でのアクセスは、清滝インターから国道120号線を通り約30分。第2いろは坂を登りきるとすぐ左側に駐車場への入り口がありますが、パッと見、正面玄関のようには見えないので、見落としてしまう可能性大です(^-^; わが家も通り過ぎてから、「あれ?今のところじゃない!?」と、グルっと回って戻ってくる羽目に。皆さまもご訪問の際はご注意ください。
駐車場は収容台数に限りがあるので、事前予約をしておくと安心。駐車料金は、宿泊者は1泊あたり3000円です。また、バレーパーキングとなりますので、持って降りる荷物などは、到着が近づいたら忘れ物のないようにまとめておくとスムーズですね。
ちなみに、ザ・リッツ・カールトン日光はかつて老舗の「レイクサイドホテル」があった場所に建設されました。ホテルの経営・運営は東武鉄道100%出資による新会社レーキサイドホテルシステムズによって行われ、MC(Management Contract)方式によってマリオット・インターナショナルの運営ノウハウが提供されているそうです。
見たところ、スタッフさんの大半は東武グループの別のホテルにいらっしゃった方や新規採用の方で、数名がオープンからしばらくの間、大阪や京都のザ・リッツ・カールトンから指導に来られているのかな? という印象を受けました(あくまでも推測です)。私たちが訪れたのはオープンから間もない時期だったこともあり、何かと混乱している印象はありましたが、総じてとても丁寧に対応していただけました。
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チェックインはロビーかお部屋で
車を降りて大きい荷物はお願いし、手の消毒をして館内に入ると、木の香りが迎えてくれます。スタッフの方にソファに案内され、そこでお茶をいただきながら待機。なので、カウンターに行って手続きをする必要はありませんでした。
オープン1週間目に迎えた初の大型連休とあって、ゲストが次々に到着するこの時間、対応に多少の遅れが出ており、ロビーで待っている人数も多くなっていましたが、ラウンジやバーも活用して充分に広いスペースでゆったりと待つことができ、ソーシャルディスタンスも問題ありませんでした。わが家はバーエリアのソファを案内され、ガス暖炉の炎のそばで、ゆったり休みながら待つことができました。
30分ほどして担当のスタッフさんが来られ、「(コロナウイルスのことがあるので)チェックインはこのままロビーで行うか、お部屋で行うか、どちらがよろしいですか?」とのこと。わが家はお部屋でお願いすることにしました。
4人1室で宿泊できるのはスイートのみ。ポイントに追加料金でアップグレード
ザ・リッツ・カールトン日光のルームカテゴリーは、以下の5つです。
- リバーサイド ガーデンビュー キング、ダブル(57㎡)
- 男体山ビュー キング、ダブル(57㎡)
- 中禅寺湖ビュー キング、ダブル(57㎡)スタンダード計84室
- 中禅寺湖ビュースイート(115㎡)9室
- ザ・リッツカールトン・スイート(277㎡)1室
男体山ビュー・中禅寺湖ビューのお部屋でも57㎡と充分な広さがあるので、最初は最安の男体山ビューを予約するつもりでした。
ところが、ホテルに電話で定員について問い合わせたところ、男体山ビュー・中禅寺湖ビューのお部屋は、添い寝の子ども(12才未満)も含めて定員3名とのこと。つまり、スタンダードのお部屋では4人1室で泊まることはできないのです。わが家の場合は上の子が12才で、大人3人+添い寝子ども1人となるからもう絶対ダメ。
※ただし、子どもの年齢などの条件しだいでは、4名1室で泊まれる場合もあるようです。ホテルまたはマリオットデスクにお問い合わせください。
しかし、中禅寺湖ビュースイートなら定員4名なので、わが家の条件でも1室で宿泊できるとのこと。
でもねえ、スイートってお高いですよねぇ…。WEBで見ると、最安で1泊10万円~。庶民としては、なかなかハードルが高いです。そこで、(もともとポイント宿泊で予約していたので)ポイントに追加料金を支払うことで、スイートにアップグレードが可能かを相談してみました。結果、折り返しの対応となりましたが、1泊あたり+45,000円(税サ別)でアップグレード可能とのお返事♪
さらに、12才以上については3人目からはエキストラパーソンチャージとして+10,000円(税サ別)が必要(高っ!!)。3人目はソファベッド、4人目はエキストラベッド利用となるようです。
ポイントは、ザ・リッツ・カールトン日光はマリオット・ボンヴォイのカテゴリー7に該当するので、通常は60,000ポイント~となりますが、ラッキーなことに7月中はオフピークポイントが適応となるキャンペーンが行われていたため、今回は1泊目は50,000ポイント、2泊目はSPG AMEXの無料宿泊特典を利用できました。
つまり、今回のわが家(大人3人+添い寝子ども1人)の宿泊料金は以下のようになりました。
- 1泊目:50,000ポイント+UG45,000円+3人目10,000円
- 2泊目:SPG無料宿泊特典+UG45,000円+3人目10,000円
いやぁ、わが家はふだんなら、近場の国内旅行でこの金額は使わないですけどね。さらに、食事も4人分追加となるとお高いですからねぇ…。でも、もう今年は海外も全部キャンセルしたので、贅沢することにしました(ヤケクソです)。無料宿泊特典は、とてもよい使い方ができて満足です(^^♪
【2021年7月25日追記】
同じ方法で宿泊しようとポイント予約したうえで電話をしたところ、現在はこの方法では有償アップグレードできないとのことでした。中禅寺湖ビュースイートにポイントで宿泊できるのは、マリオット公式のWEB予約画面上にポイント宿泊として出てきた場合のみ(数は少ないそう)。
また、4人一部屋に宿泊したい場合、ポイント・有償ともに同カテゴリーのダブルとキングを2部屋予約し、コネクティングを希望するのも一つの方法だそうです。
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中禅寺湖ビュースイートのお部屋
さて、案内していただいたのは最上階5階のお部屋。チェックインとして簡単にお部屋と館内の説明を伺い、レストランやアクティビティの予約もこのときに希望をお伝えして手配していただきました。
いやー。でもね、もう1歩お部屋に入った瞬間から、広くて素敵なお部屋に大人も子どもも「うひょひょ~!」と浮かれてしまって、子どもがあちこち探検しまくるのも気になって、説明はほとんど頭に入らなかった気がします。笑
さて、それではそんな素敵な中禅寺湖ビュースイートのお部屋をご紹介。どこから撮っても素敵さが充分に伝わる写真が撮れず、写真とにかく多めです。笑
まずは玄関を入ったところ。館内もそうですが、室内にも天然木がふんだんに使われており、心地よい木の香りに包まれます。玄関は小上りがあり、「お靴を脱がれるかどうかはお好みで」と言われましたが、これは脱ぎますよね。靴を脱いでくつろいで過ごせるのはうれしいです。
玄関をお部屋側から見たところ。とても広々とゆったりしたスペースで、贅沢な気分になります。伝統工芸品のような家具も素敵。奥の扉は隣のお部屋とのコネクティング用です。
次にリビングですが、配置がわかりにくいので公式サイトにあった間取り図を参考にしつつ。
リビングから、ソファベッドのある縁側のようなスペース、そこからバルコニーへと一体感のあるつくりになっていて、解放感が半端ない! もちろん、部屋ごとに仕切ることもできます。
このスペースにあるソファベッドが息子用にセットされていました。バルコニーの柵が透明のガラス?なので、室内からも素晴らしい景色が楽しめます。窓を開けてこの場所にいると、美しい景色、高原の風、トンビが鳴く声など日光の自然を間近に感じられ、とても心地よかったです。
窓には電動式のシェード(透光性と遮光性両方)があります。
丸テーブルの上にあるのはウェルカムフルーツのいちご。木箱に入っているのが粋な感じ。もちろん子どもたちに食べられてしまいました。
お部屋からひと続きになるバルコニー。滞在中、何度か雨が降りましたが、バルコニーにいても濡れることはありませんでした。お風呂の前の部分が砂利石と植栽を用いて、プチ庭園のようになっているのも素敵です。
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ザ・リッツ・カールトン日光には3つの棟がありますが、いちばん南に位置するこの棟からは、中禅寺湖と男体山の両方が見渡せます。まだ梅雨明けしておらず、ずっと雨~雲りだったのが残念ですが、それでも素晴らしい眺め。
ずっと霧に包まれていた男体山が一瞬姿を見せてくれたので、眺めながら美しい茶器で美味しいお茶をいただきました。ほっとするひととき。
続いて、ベッドルームへ。
最上階だけかもしれませんが、リビング~ベッドルームの天井が高いことも、解放感をさらに増していました。お部屋はどこもかしこもシャレオツな間接照明です。ベッドサイドにBOSEのスピーカーがあります。
ベッドボードに各種スイッチとUSBボートがスッキリまとまっています。“Privacy”というのを押すと“don’t disturb”の意味になり、インターフォンが鳴らなくなります。うっかり押っぱなしにしてしまうと、ハウスキーピングやターンダウンの方が来られなくなるので注意が必要です。
寝室からつながるウエットエリアも広々。洗面台は2つ。ちょっと小さめで使いにくかったかも。4人とお伝えしていたのですが(というか3人分の料金を払っているのですが)、アメニティやグラスなどがすべて2人分しかなかったのは残念。子ども用の歯ブラシはあとで追加してもらいました。アメニティはAsprey。
スケルトンで解放感溢れる浴室。ここだけ壁もシックな色の天然石? 全体にわたって、華美でなく、地味でなく、よくバランスがとれたデザインだなぁと思いました。
シャワーヘッドは子どもにも扱いやすく、湯量もたっぷり。ミストシャワーもありました。浴槽からの眺めもよくバスソルトも使ってみたかったのですが、何度も温泉に行ったので、お部屋ではシャワーしか使いませんでした。バスローブは厚手のホワホワでした。
もどりまして、玄関の真正面にはウォークスルークロゼット。
ここにトイレが一つ。洗面台もついています。
そしてその奥に、さらにウォークインクローゼットが…。いや、ここで寝られる広さなんですが! 何人で何泊したらこんなに荷物置くんでしょう( ゚Д゚)
そしてここにトイレがもう一つ。こちらにも洗面台がついています。4人家族には助かる!
クローゼットからベッドルーム方面を見ても解放感があります。
クローゼットとベッドルームを仕切る木の扉を閉めても採光があり素晴らしい。
リビングの茶箪笥。中にはネスプレッソ、湯沸かしポット、ミニバー、グラスとカップ、紅茶のティバッグなど。下段に冷蔵庫があります。冷蔵庫の空きスペースは少ないです。
テレビはリビングとベッドルームに一つずつ。どちらも、木の扉で存在を隠せるようになっています。たしかにこの部屋に真っ黒でのっぺりした家電の存在はあまり相応しくなく、(私はふだんから黒い家電が好きではないこともあり)うれしい心遣いだなぁと思いました。
今回はお籠りステイを決め込んでいたこともあり、Fire TV StickとSwichのドッグも持っていきましたが、どうやら取り付けることはできない感じでした。
ザ・リッツ・カールトン日光には温泉があり、なんとラウンジやロビーやレストランを含め(レイクハウスを除く)浴衣&下駄での移動OK。実際に浴衣で移動されている方を数名目にしましたが、和モダンな館内に上質な浴衣はまったく違和感がなく、しっくりと溶け込んでいて素敵でした。これは、外国のお客さまにもとても喜ばれると思います。
わが家は、温泉に移動するときだけ浴衣を着ました。こちらは温泉に行くとき用の風呂敷バッグと玄関に用意されている下駄。
下駄はお願いすると子ども用も用意してもらえましたが、サイズが大きく履きなれていないため、温泉まで歩くのが大変そうでした。笑
浴衣も娘がすごく着たがっていたのですが、お聞きしたら「お子さま用はご用意がないんです…」とパジャマを持ってきてくださいました。が、その後、同じくらいの年の子が浴衣を着ているのを目撃…(^-^; 娘はちょっとしょんぼりしてしまいました。オープン直後ですから、スタッフさんも何かと行き違いがあるのは仕方ないですね💦
さいごに
さて、あまりにも写真が多く何名の方が最後までお付き合いくださるのだろう?というレベルになってしまいました(^-^;
とにかくどこへ目をやっても視界に入るものがセンスよく美しく、目の保養になり、癒される空間でした。コロナ禍に加えて7月下旬だというのにまだ梅雨明けしておらず、ずっとお天気がよくなかったのでほとんどの時間をお部屋で過ごしましたが、とても居心地がよく満足できる滞在となりました。
♪次の記事では、食事とアフタヌーンティについて紹介しています。