アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下アメックスゴールド)といえば、ステータスが高いクレジットカードという印象が強いですね。
この記事では、魅力的な入会キャンペーンでの申込を迷っている方に向けて、アメックスゴールドの審査に通るのはどんな人なのか、またカードを持つことでどのようなメリットがあるのかなどを紹介したいと思います。
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アメックスゴールドの審査に通るのはどんな人?
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(以下アメックスゴールドカード)といえば、クレジットカードの国際ブランドの1つであるアメリカン・エキスプレス社が、どこの会社とも提携しないで発行する正規(プロパー)のカードで、しかも上級カード。年会費は税抜29,000円(税込31,320円)。発行に際しては所定の審査を受けることになりますが、「審査に通らないのでは!?」と感じる方が少なくないのではないでしょうか。
そこで、まずはアメックスゴールドカードの審査に通るのはどんな人なのかについて、わかる範囲の情報をまとめたいと思います。
アメックスゴールドの審査は、今やそれほど厳しくない
じつは、アメックスゴールドカードを発行するための審査は、今やそれほど厳しくないといわれています。実際の審査基準は明らかにされていないため、どんな人が必ず通るとか、落ちるということは言い切れません。
しかし、最近の傾向からすると、「20代前半で会社員・公務員の人」「年収が300万円の人」が審査を通ったというケースはあるようです。また、専業主婦の方が通ったケースも報告されています(恐らく世帯収入でカバーできる場合)。つまり、アメックスゴールドカードは、もはや以前のような「〇才以上、年収〇百万円以上、勤続年数〇年以上」という一部の限られたオトナだけが持てるカードではなくなったと考えていいと思います。
大切なのは、クレジットカードヒストリー
ただし、年齢や収入が同じでも、クレジットカードの審査に通る人と落ちる人がいます。その明暗を分けるのが、クレジットカードヒストリー(クレヒス)です。
例えばあなたがA社が発行しているクレジットカードに申込むと、A社は審査に際して、「指定信用情報機関(CIC)」というところにその人の信用情報を照会します。CICとは、複数のクレジット会社・ローン会社の情報を、1カ所に集約する働きをしている組織です。
その情報をA社が照会すると、あなたがいつ、どのクレジットカードを申し込んだか、どのカードを持っているか、カードの月々の支払いを滞納していないか、などがわかります。またCICでは、自分自身の情報を開示してもらうこともできます。
つまり、ここで照会した結果に問題がなければ審査に通る可能性が高く、問題があれば落ちる可能性が高いといえます。クレジットカード会社が「問題あり」と判断するのは、おもに以下のようなケースといわれています。
- 過去に滞納したことがある。
- 直近の短期間に複数のクレジットカードを申し込んでいる。
- キャッシング枠の合計が年収の3分の1を超えている。
※CICについて詳しく知りたい方はこちらのリンクをご覧ください。
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リワードポイントはどのように使えるか
アメックスゴールドの入会ボーナスや決済で獲得できるリワードポイントは、カードの支払代金に充てたり、ほかのポイントやマイルに交換することができます。
しかし、そのレートは「メンバーシップ・リワードプラス」に登録するかどうかで、大きく異なります。メンバーシップ・リワードプラスに登録するには、年間3,240円の登録料が必要です。
以下は、リワードプラスに未登録の場合と、登録済の場合のレートの差を一部抜粋したものです。
【リワードプラス未登録】
【リワードプラス登録済】
カードの支払いへの充当:カードの支払いへの充当に関しては、使途によってレートが異なり話が複雑になるので、ここでは割愛します。
楽天ポイントやTポイントに交換:リワードプラス未登録だとリワードポイント3ポイント=楽天ポイント・Tポイント1ポイントと、3分の1になります。
リワードプラス登録済だと、リワードポイント2ポイント=楽天ポイント・Tポイント1ポイントとなり、2分の1になります。
マイルに交換:リワードポイントは、ANAのほか、さまざまな航空会社のマイルに交換することができます。
リワードプラス未登録だと、2ポイント=1マイルと2分の1になります。
リワードプラス登録済だと、ANAマイルは1ポイント=1マイルと等価に。ただし、リワードプラス登録料に加え、年間5,400円の参加登録費が必要です。また、1暦年(1~12月)あたりの交換上限は80,000ポイントまで。
ANA以外の航空会社は1ポイント=0.8マイルになります。参加登録料は必要ありません。
ポイント・プログラムのご案内 - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
このようにメンバーシップ・リワードプラスに登録しているかどうかで大きくレートが違うので、3,240円を支払って登録するほうがお得です。
また、通常1マイルには1円以上の価値がありますので、楽天ポイントやTポイントに交換するよりも、マイルに交換するのがおすすめです。
ANAマイルへの交換について、くわしくはこちらの記事をどうぞ。
ANA以外のマイルでは、ブリティッシュエアウェイズのマイル(avios)への交換がおすすめです。
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そのほか、アメックスゴールド保有者が受けられるサービスとは
アメックスゴールドカードは、カードを保有することで、さまざまなサービスや特典が受けられるようになり、それがかなり魅力的です。
以下は、旅行時に空港で受けられるサービスです(アメックスの公式サイトからの引用です)。
空港ラウンジ
お手持ちのアメリカン・エキスプレスのカードと利用当日の搭乗券をご呈示いただくと、国内外30ヶ所の空港ラウンジを、ご同伴者1名様と共に無料でご利用いただけます。
プライオリティ・パス
国内外850ケ所以上の空港VIPラウンジをご利用いただける「プライオリティ・パス・メンバーシップ」に、基本カード会員様と家族カード会員様は年会費無料(通常99米ドル)でご登録いただけます。さらに、1回27米ドルの利用料が年間2回まで無料になります。
手荷物無料宅配サービス
海外旅行の際、ご出発時にご自宅から空港まで、ご帰国時に空港からご自宅まで、カード会員お1人様につきスーツケース1個を無料で配送いたします。[成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、羽田空港]
エアポート送迎サービス
海外旅行のご出発・ご帰国時に、提携タクシー会社(MKグループ)のお車をカード会員様専用でチャーターし、ご利用可能地域内のご指定の場所から空港間の送迎を割安の定額料金にてご提供いたします。[成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、羽田空港(国際線利用のみ)]
プライオリティパスを利用して、バリ島への家族旅行時にプレミアラウンジを利用しました。
さらに、保険や保障も充実しています。とくに魅力的なのは、海外旅行の場合、基本カード会員は、旅行代金をアメックスゴールドカードで支払っていない場合でも、自動的に旅行傷害保険の補償対象となることです。たとえば、傷害治癒費用や疾病治癒費用(海外旅行中にケガや病気で支払った医療費)は最高200万円まで保障されます。
旅行関連保険 - アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのトラベル - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
そのほか、国内外の約200のレストランで2名以上で食事をすると1名分が無料になる「ゴールドダイニングby招待日和」など、さまざまな特典が用意されています。
ゴールド・ダイニング by 招待日和 - クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
こうしたサービスについては、さすがにステータスの高い上級カードだなと感じますね。
申込をする方へ、気を付けてほしいこと
入会キャンペーンなどで申込をして1年だけ利用しようと考えている方は、2年目の更新時にアメックスからの継続意思確認等はありませんから、解約手続きを忘れないようにしてください(早めに手帳に書いたりリマインダーの設定をしておきましょう!)
解約するには、カード裏面に記載されている電話番号に電話をかけて、解約を申し出るだけです。私自身も、発行からちょうど1年たったタイミングで、2年目の年会費が発生する直前に電話をかけて解約をしました。解約手続きはごく短時間でスムーズに終了しました。
また、クレジットカードを申し込む際に、最近ではWeb上で引き落とし口座の設定をするケースが多いですが、アメックスのカードは郵送で口座振替依頼書を返送する必要があるので注意してください。
第1回目の引き落としまでに引き落とし口座が設定されていないと、振込用紙を送ってくれるカード会社もありますが、アメックスでは送付されてきません。カードを受取ったら、忘れないうちに口座振替依頼書を返送しましょう。
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